水曜どうでしょう 全シリーズ徹底解説③ 1999年放送分

水曜どうでしょう

水曜どうでしょうが私は好きです。DVDを全部揃えたり、Classicも録画しているくらいファンです。そんな私が水曜どうでしょうの全シリーズを徹底解説するシリーズを始めることにしました。

ファンがゆえに語りたいことは山ほどあるのですが、この記事ではさらっと企画概要やオススメ度を紹介、解説したいと思います。今回は番組が全盛期を迎えた1999年の放送分をご紹介します。

水曜どうでしょうをあまり知らない方や大泉さんから入って水曜どうでしょうに興味を持った方、各企画ってどんな内容なの?どれが面白いの?という疑問をお持ちの方には参考にしていただける記事になっています。

水曜どうでしょう 全シリーズ徹底解説① 1996年~1997年放送分
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評価基準

勝手に色々と★で評価をさせていただいておりますが、あくまでも私見かつ相対的な評価なので悪しからず。なんやかんやどの企画も面白いし、見て損はないです。是非全シリーズを見て、あなたのお気に入りの企画を見つけてください。

面白さ

評価基準はシンプルに面白さです。私個人の感じる面白さに加えて、どこまで万人受けするかなーという観点も込めて評価しています。

じゃあ★1つは面白くないのか!?と突っ込みを受けそうですが、面白いです。ただ、相対的評価としないと、皆さんの参考にならないのではと思い、泣く泣く★1をつけている企画もあります。

同じ企画の中でも面白い回とそうでもない回があるのでシリーズを通した平均値で評価をしているつもりです。好きな回が面白さ低めに評価されてても怒らないで下さい・・・

必見度

続いて必見度という項目も用意しました。番組の歴史を紐解いたときに、転換点だったり、後々の企画に繋がるエピソードがあったりする回があります。

例えば鈴井さんが初めて「ミスター」と呼ばれた企画とか。どうでしょうという番組全体で見たときにこれは見ておいたほうが良かろうという観点で必見度は評価しています。あと、ファンの中で名シーンに挙げられるエピソードがある企画も必見度高めの評価です。

好み度

これは完全に私の好みを表してます。面白さは低いけど、好み度が高いのは万人受けはしないけど私のツボにはまっている、という企画です。

夫婦二人でどうでしょうを見ていても私だけ涙を流して笑っているのに、妻は無反応みたいなときが時々あります。それがまさに好み度高めの企画ですね。ちなみに、北海道出身の私は道内の風景が見れる企画が好きな傾向が強いです。

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1999年に放送された企画の解説

1999年はどうでしょうが全盛期を迎えた年と言って良いと思います。その象徴と言えるのがこの年最後の放送となるゴールデンスペシャル。名も無き北海道ローカルの深夜番組がゴールデンに進出したことからもそれが裏付けられています。

この年はとにかく名作揃い。どうでしょう史に残る名場面が出てくる東日本縦断ラリーヨーロッパ・リベンジに、ファンから絶大な人気を集めるシェフ大泉の夏野菜スペシャルと分厚いラインナップです。この3作が連続している1999年後半がまさにどうでしょうは全盛期を迎えます。

僕は一生どうでしょうします」の名言が出てくるのもこの1999年です。

東北2泊3日生き地獄ツアー

東北2泊3日生き地獄ツアー

面白さ:★★★☆☆
必見度:★★★★☆
好み度:★★☆☆☆
放送回数:全2回
放送日:1999年1月27日~2月3日

どうでしょうファン向けに桜前線捕獲大作戦にて訪れた地を巡るバスツアーが企画されることに。東北2泊3日生き地獄ツアーはそのバスツアーにファンにばれないように扮装しながら同行する企画です。立ち寄る場所ごとにミスターと大泉さんが扮装して待機しファンにばれたりばれなかったりとい模様がメインの企画。

企画の本編はあまり盛り上がりが無いのが正直な印象です。そんなころを藤村Dも感じてか感じずかわかりませんが、2日目の夜に大泉さんが寝ようとしてる部屋へ突撃し「腹を割って話そう」と絡み続けるシーンが見どころです。

とにかくしつこい藤村Dと、もううんざりという大泉さんのトークはどうでしょうの3大宿トークに入ると私は思っています。その中で生まれた名言が「僕は一生どうでしょうします」。この宿トークだけで、面白さも必見度も好み度も★1つずつ増えちゃってます。これだけでも見る価値ありです。

水曜どうでしょう 第13弾 東北2泊3日生き地獄ツアー

クイズ!試験に出るどうでしょう

クイズ!試験に出るどうでしょう

面白さ:★★★★☆
必見度:★★☆☆☆
好み度:★★★★☆
放送回数:全4回
放送日:1999年2月10日~3月3日

クイズ!試験に出るどうでしょうは受験生に向けられた勉強向け企画です。後に全3回に渡りシリーズ化するどうでしょうの名物企画。地理や歴史の授業で習う内容を実際に現地で確かめるというアカデミックな内容で地味にタメになります。

企画のたてつけは毎回変わりますが、初回である本企画では大泉さんが回答者、安田さんがクイズ出題者、ミスターはただの同行者という分担です。

大泉さんは問題に間違えるたびに、現地まで移動し答えを確かめて次の問題の出題を受けると言う何とも面倒くさく時間のかかる企画です。合格点である200点を取るまで安田さんはHTBのスタジオに監禁、制限時間までに200点を取れなければ罰ゲームとして四国88ヵ所霊場を全て巡礼すると言うハードな企画でもあります。

大泉さんのセンス溢れるゴロ合わせとか、久々に深夜バス・桜島号とか、最終問題での大泉さんの奮闘など、めちゃくちゃ面白いわけではないですが個人的にツボに入るネタの多い企画です。

水曜どうでしょう 第14弾 クイズ!試験に出るどうでしょう

四国八十八ヵ所

四国八十八カ所

面白さ:★★★☆☆
必見度:★★★☆☆
好み度:★★★★☆
放送回数:全2回
放送日:1999年3月10日~31日

四国八十八ヵ所はクイズ!試験に出るどうでしょうの罰ゲームとして、1番札所の霊山寺から88番札所の大窪寺までを全て3泊4日で回りきる企画です。各寺で何をするわけでもなく、札所の番号と名前を叫ぶカットを撮るだけという男らしくシンプルな企画です。

この企画の特徴はミスター不在で大泉さんとD陣のみという点。必然的に大泉さんの会話する相手もD陣のみとなるので、普段とはちょっと違う雰囲気の企画になっています。

見どころは何と言っても45番札所岩屋寺です。山の上にある岩屋寺はお遍路の中でも屈指の難所と言われており、大泉さんが悟りを開いたり、藤村Dのパンを大泉さんが勝手に食べてしまう岩屋寺パン騒動が起きたりと88ヵ所の中でも必見の寺です。このシーンが好き過ぎて私は岩屋寺に聖地巡礼してしまいました。

水曜どうでしょう 第14弾 四国八十八ヵ所

釣りバカ対決 氷上わかさぎ釣り対決

釣りバカ対決 氷上わかさぎ釣り対決

面白さ:★★☆☆☆
必見度:★★☆☆☆
好み度:★★☆☆☆
放送回数:全1回
放送日:1999年4月7日

釣りバカ対決の第2弾は氷上わかさぎ釣り対決です。前回の反省を活かし(?)船上ではなく氷上の上に闘いの場を移した対決です。

大泉さん、ミスター、安田さんで釣ったわかさぎの数を競い、優勝者には札幌の地下街にあるHTBショップに等身大パネルが飾られるという栄誉が与えられます。

今回の舞台は新篠津村となりますが、そこの関係者からの差し入れの日本酒で安田さんが泥酔してやりたい放題やるのが見どころになっています。1回完結の企画なのでゆるーく見れるのがポイントです。

水曜どうでしょう 第14弾 釣りバカ対決 氷上わかさぎ釣り対決

アメリカ合衆国横断

アメリカ合衆国横断

面白さ:★★★★★
必見度:★★★★★
好み度:★★★★★
放送回数:全8回
放送日:1999年4月14日~6月16日

アラスカ以来の海外企画となるアメリカ合衆国横断です。サンフランシスコを出発し、ワシントンまでをレンタカーで走破し、文字通りアメリカを横断する企画です。

この企画、大泉さんへの発表の仕方が普段とちょっと違います。ANAとのタイアップ企画として1日目はサンフランシスコを観光し、翌日の早朝にアメリカ横断の企画を告げると言う時間差ドッキリです。

このアメリカ横断は事件続きで万人向けに面白いです。山場が多いんです。挙げていくと、カジノ事件ホットスプリングでのミスターの激怒、そして激怒からのインキー事件流れが実に美しいんです。

主役が大泉さんからミスターに変わっていく過程があまりに鮮やか。特に、インキー事件はどうでしょう史に残る名場面なので是非見ていただきたい。

ちょっとマニアックな視点だと、企画発表時の「ガツン」が好きですね。字幕が星条旗模様というのも良いです。(このあたりの流れは当時のサントリーBOSSのCMを知らないと面白さも半減かもしれませんが)

水曜どうでしょう 第15弾 アメリカ合衆国横断

72時間!原付東日本縦断ラリー

72時間!原付東日本縦断ラリー

面白さ:★★★★☆
必見度:★★★★☆
好み度:★★★★☆
放送回数:全5回
放送日:1999年7月12日~8月18日

どうでしょう後期の名物企画となるカブの第1弾が72時間!原付東日本縦断ラリーです。東京から札幌まで原付バイク(カブ)を目指すとシンプルながらも乱暴な企画です。72時間で札幌に帰るというラリー形式で失敗した場合はお馴染みの四国88ヵ所巡礼が罰ゲームです。

東日本カブは企画発表が素晴らしいです。いつものパターンと異なり、番組からミスターにご褒美をあげるための買い物で企画スタートです。これが面白くない大泉さんは何を買ってもらうかもわからずに「欲しい欲しい」の連呼。いざ買いに行くと、そこには2人分のカブが。

ここでおかしいと思う大泉さんですが、時既に遅し。東京でカブを買ってしまったから、乗って札幌に帰らなければならない・・・そんな流れで企画がスタートします。藤村Dの思うままに誘導される大泉さんがあまりに美しいです。

カブは映像が一定で地味な展開になるかと思いきや、荷台にいろいろ載せる流れ達磨寺でのおみくじ等、面白いポイントが多いです。

その中でも伝説と言われるだるま屋ウイリー事件が起きるのもこの東日本縦断ラリーです。これは多くを語りません。前提知識が無い状態で是非見ていただきたいです。とにかく必見です。

あと、なまはげオープニングがかなりお気に入りです。個人的にはだるま屋ウイリー事件もずっと好き。

水曜どうでしょう 第16弾 72時間! 原付東日本縦断ラリー

シェフ大泉 夏野菜スペシャル

シェフ大泉 夏野菜スペシャル

面白さ:★★★★☆
必見度:★★★★☆
好み度:★★★★☆
放送回数:全4回
放送日:1999年8月25日~9月29日

シェフ大泉 夏野菜スペシャルは番組公式の第1回の人気投票で堂々の1位に輝いたファンに人気の高い企画です。日本一長い料理番組と銘打たれた、土地を開墾して夏野菜を作り、陶芸で皿を焼いてから料理に至るという企画です。

これまで何度と無く名ぼやきで我々を笑わせてくれた大泉さんですが、この企画でのぼやきは他の企画と比べても1ランク上の面白さといえるでしょう。

毎回、料理をすると意気込んで、知り合いにイタリアンシェフにパイ生地を作ってもらい準備してもらうも、1回目は農業、2回目は陶芸と騙され続ける大泉さんの車内でのぼやきは1つの芸として完成してるといっても過言ではありません。これまた必見です。お約束の料理を食べてからのケンカも切れ味抜群です。

水曜どうでしょう 第16弾 シェフ大泉 夏野菜スペシャル

ヨーロッパ・リベンジ

ヨーロッパ・リベンジ

面白さ:★★★★☆
必見度:★★★★☆
好み度:★★★★☆
放送回数:全8回
放送日:1999年10月6日~12月19日

ヨーロッパ21カ国完全制覇で積み残した国へ再挑戦するヨーロッパの第2弾企画がヨーロッパ・リベンジです。前回積み残した北欧の4カ国を巡る企画です。意外にも(?)どうでしょう軍団が最も辛い海外企画と評するほどの過酷な企画になっています。

1999年の作品はどうでしょう史に残る名場面の連続です。ヨーロッパ・リベンジにおいてはドイツの道端での「ここをキャンプ地とする」が登場します。そして、私も旅の際は肝に銘じている「メシより宿」も出てきます。

中盤以降はムンク美術館で購入したムンク人形による連続テレビ小説や、フィヨルドを中心とする美しすぎてあまりに退屈な景色のせいで壊れてしまう大泉さんや藤村Dと言った見どころもどんどん出てきます。

ちなみに、ヨーロッパリベンジの最終回がレギュラー放送における最高視聴率を記録した回だそうです。これにより、サイコロ6のゴールデンタイムでの放送に繋がります。

水曜どうでしょうDVD第17弾『ヨーロッパ・リベンジ』

ゴールデンスペシャル サイコロ6

ゴールデンスペシャル サイコロ6

面白さ:★★☆☆☆
必見度:★★★★☆
好み度:★★★☆☆
放送回数:全2回
放送日:1999年12月15日(19:00~/24:25~)

久々のサイコロ企画はまさかのゴールデン進出。ゴールデンスペシャル サイコロ6として19:00からどうでしょうが放送されると言う信じられない事態に。おなじみのサイコロと言うことで、東京をスタート地点としてゴールである札幌に到着するまでひたすらに移動をし続けます。

サイコロと言うことで、しばらくぶりに深夜バスも登場します。久々のサイコロと言うことで昔と勝手が違うのか、ゴールデンを意識しすぎたのか、最近の放送と比べると全体的にパワーが落ちるのが正直な印象です。

そのせいか、後のonちゃんカレンダーの企画の前枠で明かされた視聴率は12%であり「惨敗」と表現されています。やはりファン層がゴールデンの時間帯に合わなかったみたいです。しかし、地方ローカル番組が北海道だけとは言え、ゴールデンの時間帯に放送されるとは、どうでしょうは恐ろしい番組です。

水曜どうでしょうDVD第18弾 ゴールデンスペシャル サイコロ6

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私のオススメ企画TOP3

今時点であまりに企画が多く、どれが面白いのか良く分からなくなった方多数かもしれません。最後にこの中から私のオススメ企画のTOP3を紹介したいと思います。1999年は豊作の年なので悩ましいです。

1位:アメリカ合衆国横断
2位:シェフ大泉 夏野菜スペシャル
3位:ヨーロッパ・リベンジ

1位はアメリカ合衆国横断になりました。カジノ騒動とインキー事件のインパクトもさることながら、目覚ましエルビスやふじむらケンタッキ等の小ネタもよい良い感じで散りばめられています。

2位はシェフ大泉 夏野菜スペシャル。パイ生地のくだりと実食後のケンカは人気投票1位も納得の企画です。3位はキャンプ地とするの名場面があまりに強いので3位にランクインです。

しかし、1999年を順位付けするのは本当に悩みました。四国88ヵ所も入れたくて仕方が無いんですが、ヨーロッパ・リベンジを外すわけにもいかず・・・。この年のどうでしょうは本当におもしろい。ぜひ皆さんにも制覇していただきたいです。

水曜どうでしょうは動画配信サービスでも見ることができます。

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