水曜どうでしょうが私は好きです。DVDを全部揃えたり、Classicも録画しているくらいファンです。そんな私が水曜どうでしょうの全シリーズを徹底解説するシリーズを始めることにしました。
ファンがゆえに語りたいことは山ほどあるのですが、この記事ではさらっと企画概要やオススメ度を紹介、解説したいと思います。今回は番組が軌道に乗り出した1998年の放送分をご紹介します。
水曜どうでしょうをあまり知らない方や大泉さんから入って水曜どうでしょうに興味を持った方、各企画ってどんな内容なの?どれが面白いの?という疑問をお持ちの方には参考にしていただける記事になっています。
水曜どうでしょう 全シリーズ徹底解説① 1996年~1997年放送分
水曜どうでしょう 全シリーズ徹底解説② 1998年放送分
水曜どうでしょう 全シリーズ徹底解説③ 1999年放送分
水曜どうでしょう 全シリーズ徹底解説④ 2000年放送分
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目次
評価基準
勝手に色々と★で評価をさせていただいておりますが、あくまでも私見かつ相対的な評価なので悪しからず。なんやかんやどの企画も面白いし、見て損はないです。是非全シリーズを見て、あなたのお気に入りの企画を見つけてください。
面白さ
評価基準はシンプルに面白さです。私個人の感じる面白さに加えて、どこまで万人受けするかなーという観点も込めて評価しています。
じゃあ★1つは面白くないのか!?と突っ込みを受けそうですが、面白いです。ただ、相対的評価としないと、皆さんの参考にならないのではと思い、泣く泣く★1をつけている企画もあります。
同じ企画の中でも面白い回とそうでもない回があるのでシリーズを通した平均値で評価をしているつもりです。好きな回が面白さ低めに評価されてても怒らないで下さい・・・
必見度
続いて必見度という項目も用意しました。番組の歴史を紐解いたときに、転換点だったり、後々の企画に繋がるエピソードがあったりする回があります。
例えば鈴井さんが初めて「ミスター」と呼ばれた企画とか。どうでしょうという番組全体で見たときにこれは見ておいたほうが良かろうという観点で必見度は評価しています。あと、ファンの中で名シーンに挙げられるエピソードがある企画も必見度高めの評価です。
好み度
これは完全に私の好みを表してます。面白さは低いけど、好み度が高いのは万人受けはしないけど私のツボにはまっている、という企画です。
夫婦二人でどうでしょうを見ていても私だけ涙を流して笑っているのに、妻は無反応みたいなときが時々あります。それがまさに好み度高めの企画ですね。ちなみに、北海道出身の私は道内の風景が見れる企画が好きな傾向が強いです。
1998年に放送された企画の解説
1998年の水曜どうでしょうはサイコロの旅4から始まり、シェフ大泉 車内でクリスマスパーティーで終わるという流れです。番組もかなり軌道に乗ってきた感があり、安定して面白い企画が多くなっています。シェフ大泉や安田さんことonちゃんも登場し、今後の番組にまで続くキャラクターや流れが確立し出すのもこの頃です。
放送当時の番組の認知度や人気も一気に高まり、道内での放送時間も深夜帯から今ではすっかりとお馴染みになった水曜23:15になるのもこの年の番組の改編期からです。まさに番組が軌道に乗った年ですね。
サイコロの旅4~日本列島完全制覇~
面白さ:★★☆☆☆
必見度:★★★☆☆
好み度:★★☆☆☆
放送回数:全4回
放送日:1998年1月21日~2月11日
サイコロも遂に第4弾のサイコロ4~日本列島完全制覇~です。サイコロと言えば、東京から札幌まで帰るのが目的ですが、今回はちょっとイレギュラーです。どうでしょう軍団が中国地方で唯一訪れていない島根県の出雲大社がスタート地点です。
サイコロ4の見どころは電車内でのホラ話です。初期のどうでしょうで何度と無く登場した大泉さんのホラ話ですが、この回が実質最後と思われます。テーマは出雲大社にあやかり"神様トーク"です。三吉神社という道民以外誰にも分からない神社まで登場してきます。
また、大泉さんの登山家キャラが初登場もこの回です。「トロリー!」の掛け声もサイコロ4が出典です。こうやって挙げていくと結構見どころが多い企画です。なので、必見度★4としました。
が、何故か私にはそこまではまらずなので、好み度は★2と低めです。見どころと見どころの間の繋がりがイマイチに感じてしまうからですかねぇ・・・ミスター生き地獄とかも面白いんですけどね。
東京2泊3日70km
面白さ:★★★☆☆
必見度:★★☆☆☆
好み度:★★★★☆
放送回数:全4回
放送日:1998年3月4日~25日
番組内では当初、東京ウォーカーというタイトルだったのに気づいたら東京2泊3日70kmというタイトルになっていた企画。どうでしょうといえば「移動」がメインになることが多いですが、今回は移動の中でも「徒歩」にスポットライトが当てられています。
大泉さんが東京で観光したい場所を巡ると言う企画だったのですが、当然大泉さんは歩いて回るとは知らず、気づけばトータル70kmの行程に。世間ではあまり人気が無いようですが私の好み度が高い企画です。特に好きな2つのポイントを紹介します。
1つ目は「全ての行程を歩く」というのが大命題の企画なのに、スタート地点の羽田空港を歩いて出ることができないとわかった瞬間。藤村Dの無計画さが出ている良い場面です。
2つ目は2泊目の浅草のホテルでのトーク。これは数あるホテルトークでもトップクラスの面白さ。雨の中を1日中歩き回り疲れきった極限状態で繰り広げられる大泉さんの決意、そしてそれが段々グダグダになっていって最後にはちょっと泣いちゃう流れは本当に好きです。
あのトークは皆大好きな喜界島での「ツインルームの4人使用」と生き地獄ツアーでの「腹を割って話そう」に匹敵すると思うんですよね。
マレーシア・ジャングル探検
面白さ:★★★★☆
必見度:★★★★★
好み度:★★★★★
放送回数:全5回
放送日:1998年4月1日~29日
北海道民にとって水曜どうでしょうは水曜日の23:15~というのが共通認識なのですが、実は23:15〜になったのはこのマレーシア・ジャングル探検からなんです。元々は日付が変わった深い時間にやっていた(つまりは水曜じゃなかった)のですが、番組に人気が出た結果、23時代に上がってきた記念すべき企画がマレーシア・ジャングル探検です。
ちなみにこのマレーシア、どうでしょう軍団4人が全会一致でもう2度と行きたくない場所に選ばれた危険すぎる場所。ジャングル探検は全5回、ずっと安定して面白いです。
バスのトイレ休憩中に時間がかかりすぎて置いてかれそうになる大泉さん、ナイトジャングルウォーク前にぶっちゃけて企画に文句を言うミスター、ブンブンブラウの前で放屁する藤村D、ブンブンの中での貧乏臭い画と挙げていくと暇がありません。
しかし、なんと言ってもシカでした事件です。ここまでどことなくキャラの薄かった嬉野Dが一躍主役に躍り出るどうでしょう史に残る名シーン。これを見ずしてどうでしょうは語れない、と言っても過言ではないです。
そして、シカでしたでピークを迎えるかと思いきや、個人的なピークはまだ先にありました。最後の洞窟探検での4人の醜悪なやり取りは私にはツボです。
みんな番組のことそっちのけで自分のことしか考えない小競り合いが本当に良いです。もはやほっこりします。恐らく一般的には「シカでした」が山場ですが、洞窟探検の方がより好きだと言う方のコメントをお待ちしております。
桜前線捕獲大作戦
必見度:★★☆☆☆
好み度:★★☆☆☆
放送回数:全2回
放送日:1998年5月6日~27日
桜前線捕獲大作戦は日本列島を南から北上し、北海道に上陸する桜前線の最前線を見に行くという目的の海外企画の後にありがちな緩めの企画です。
移動はレンタカーを利用するのですが、桜前線を探しつつも、基本的にその地の美味いものを食べて温泉に入るという企画に向かっていく何とも緩めの企画です。
見どころはミスターへの甘いもの地獄ですかね。全体的に見どころは少なめかつ面白さも控えめです。ただ、ここでのルートが後の生き地獄ツアーに繋がるので、そこはちょっと見るべきポイントかなと思います。
十勝二十番勝負
面白さ:★★★☆☆
必見度:★★★★☆
好み度:★★★★☆
放送回数:全3回
放送日:1998年6月3日~17日
十勝二十番勝負は北海道の十勝地方にある20個の市町村の名物を楽しむと言う企画です。巡る順番は例のごとくランダムなので、カントリーサインを用いて決めます。言ってみれば、カントリーサインの旅の十勝地方版です。
これまた、道内の移動がメインの低予算の緩い企画・・・と侮ること無かれ。結構見どころが多い企画です。
1つ目は大泉洋拉致事件です。サイコロ韓国食い道楽の旅で「拉致だ拉致だ!」と訴えた大泉さんに本当の拉致とは何かを身をもって知ってもらうために、藤村Dが拉致ドッキリをしかけます。この大掛かりなドッキリは後の香港大観光旅行の前フリにもなっているので必見です。
また、onちゃんとして安田さんが登場するのもこの企画が最初です。(onちゃん自体はカルトクイズ世界大会で出演がありますが中身が安田さんじゃありません)どうでしょうに欠かせない準レギュラーになる安田さんの初登場の回でもあることが必見度を上げています。
私はどうやら酔っ払った大泉さんが好きなようなのですが、昼からバーベキューをしていい感じに酔っている大泉さんが好み度を引き上げています。
サイコロの旅5~キングオブ深夜バス~
面白さ:★★★★☆
必見度:★★★★☆
好み度:★★★★★
放送回数:全3回
放送日:1998年6月24日~7月22日
サイコロの旅5~キングオブ深夜バス~、サイコロも気づけば第5弾です。サイコロでは3か5が好きなのですが、どちらか1番を選べと言われると僅差ではありますが、サイコロ5を選んでしまいます。それくらい好きです。
サイコロ5の素晴らしさは密度にあります。全3回に収めているため、その分面白さが凝縮されています。特急つばめで朝から泥酔した大泉さんの「つばめー!皆さんもどうぞぉー!!」が異常に好きなんです。横で一緒に見ている妻が引くくらい好きなんです。何度見ても声を裏返して笑ってしまうんです。
そんなマニアックなポイントはさておき。サイコロ5の見せ場は何と言ってもはかた号です。誰が呼んだかキング・オブ・深夜バス。はかた号の目が出る瞬間も最高ですが、ミスターのケツの肉が取れる夢もまた秀逸です。車内で乗務員と一触即発となるどうでしょう軍団もたまらないです。
また、サイコロ5ではミスターと藤村Dがシロクマ早食い対決をするシーンも出てきます。これが後にカブ、喜界島、対決列島の流れに繋がっていくと思うと必然的に必見度は高まります。
水曜どうでしょう 第11弾 サイコロ5 〜キングオブ深夜バス〜
香港大観光旅行
面白さ:★★☆☆☆
必見度:★★★☆☆
好み度:★★★☆☆
放送回数:全3回
放送日:1998年8月5日~19日
香港大観光旅行は香港観光協会からのお誘いを受けてのタイアップロケです。宮崎シーガイアに続いてのタイアップロケとなります。タイアップロケということで、その企画名通り香港を観光すると言うシンプルかつ予想外のハプニングも起きない企画です。
ハプニングが起こらないので、本編中には大きな山場はありません。その分、山場は最初の企画発表になっています。十勝二十番勝負でドッキリをかけられた大泉さんが同じ手法で今度はミスターにドッキリをかけようとするも、逆ドッキリをかけられる。これがこの企画最大の見せ場であり、手も込んでいて、見どころとなっています。
あと、個人的には香港での豪華な食事をタレントより先に食べてリアクションをし続ける藤村Dもお気に入りです。
門別沖釣りバカ対決
面白さ:★★☆☆☆
必見度:★★☆☆☆
好み度:★★☆☆☆
放送回数:全1回
放送日:1998年8月26日
釣りシリーズの第1弾となったのが門別沖釣りバカ対決です。以外にも(?)定番化する釣りシリーズの記念すべき第1弾は門別沖の船上で行われる釣り対決です。この企画ではonちゃんこと安田さんが十勝二十番勝負以来登場します。
船での海釣りと言うことで、最大の敵は船酔い。どうでしょう軍団もこの敵に悩まされ、嘔吐者続出で通常のTVでイメージするような釣り対決にはならずです・・・
北極圏突入~アラスカ半島620マイル~
面白さ:★★★★★
必見度:★★★★★
好み度:★★★★★
放送回数:全7回
放送日:1998年10月7日~12月2日
北極圏突入~アラスカ半島620マイル~はオーロラを見ることを目的にキャンピングカーでアラスカ州を走り回る企画です。この企画は、後に名物となるシェフ大泉の初登場回であり、クリスマスパーティーや夏野菜スペシャル、ユーコン160キロ、さらには最新作の北海道で家、建てますにも繋がる企画とも言えます。
このアラスカはとにかく面白い。毎晩とんでもない料理をお見舞いするシェフ大泉に、料理の酷さを原因に勃発するケンカ、途中から登場する通訳のナップさんとドライバーのジム、全話に見どころが凝縮されています。どうでしょうを初見の方にも自信を持ってオススメしたいのがこの北極圏突入~アラスカ半島620マイル~です。
料理以外に見どころと言うか好きなシーンを挙げると2つ。1つ目は序盤のダジャレシリーズ。ポンポン、リズム良く繰り出されるダジャレがかなり私のツボです。
2つ目は最後の夜。目的地であるコールドフットでオーロラを見るための宿で待機をしているグダグダな夜です。みんなオーロラなんかどうでも良くなっている雰囲気が良いです。この時に大泉さんがマジックで適当に書いた藤村Dの似顔絵が余りに似ていて、この後のシリーズでもことあるごとに登場し、グッズも販売されると言う定着のしっぷりです。
好きなシーンは2つと言いましたが、最初の企画発表も好きですねぇ。ビーチリゾートと決め打ちして海パンとタオルでやってきた大泉さんにアラスカが行き先と告げるシーンもたまりません。やっぱりアラスカは必見です。
水曜どうでしょう 第12弾 北極圏突入 〜アラスカ半島620マイル〜
日本全国絵ハガキの旅
面白さ:★★☆☆☆
必見度:★★☆☆☆
好み度:★★☆☆☆
放送回数:全3回
放送日:1998年12月9日~翌1月6日
日本全国絵ハガキの旅は厳選した絵葉書をランダムで選び、日本の素敵な風景の中に大泉さんとミスターが入り込むことが目的です。
全国から仕入れた絵葉書はかなり素敵な風景のものが多いですが、この企画で選ばれた絵ハガキの風景があまりに地味です。そんなくじ運の悪さが1つの見どころになっています。
この旅の選択肢の中で、四国88箇所第1番札所の霊山寺が登場します。後に何度と無く巡る四国88箇所霊場巡りのプレ訪問が既に行われていたことはちょっと感慨深いです。しかし先述の通り引く絵葉書も地味なためか、盛り上がりはちょっと少なめな企画です。
シェフ大泉 車内でクリスマス・パーティー
面白さ:★★★★☆
必見度:★★★☆☆
好み度:★★★★★
放送回数:全1回
放送日:1998年12月23日
シェフ大泉 車内でクリスマス・パーティーはアラスカ以来、シェフ大泉が登場する企画です。アラスカからほとんど時間が経っていないのにもかかわらず再登場するシェフということで、よほどシェフ大泉のウケが良かったことを感じさせる企画です。
この企画、実は絵ハガキの旅の2回目と3回目の間に放送されています。その理由は、クリスマス特番の影響で普段よりも深い時間の放送となり誰も見ないから絵ハガキの旅を流すのが勿体無い、大泉さんに適当に料理でもやらせようという実になげやりなもの。
にもかかわらず、根強いファンがいるのもこの企画です。番組公式の人気投票にて、数ある作品の中から4位にランクインするという人気っぷりです。
この企画は、HTBの駐車場にロケ用のワゴンや簡易テントを用意して、シェフ大泉がパーティー料理をミスターや安田さん、スタッフ陣に振舞うというもの。
スタッフもいつものディレクター2人だけでなく、プロデューサーやスタイリストの小松氏など普段はなかなか登場しないスタッフ陣も見ることができる貴重な企画です。
安田さんが簡易onちゃんの格好で酒を飲んでタバコを吸ってやさぐれた姿を見せたり、その場の寄った勢いでHTBの朝番組である早起きクマさんに泥酔状態で乱入したりとやりたい放題の企画ですが、その自由さが適当企画にも関わらず、根強い人気を誇る理由と分析しています。
水曜どうでしょう 第13弾 シェフ大泉 車内でクリスマスパーティー
私のオススメ企画TOP3
今時点であまりに企画が多く、どれが面白いのか良く分からなくなった方多数かもしれません。最後にこの中から私のオススメ企画のTOP3を紹介したいと思います。
2位:マレーシア・ジャングル探検
3位:サイコロの旅5~キングオブ深夜バス~
シェフ大泉が大暴れをするアラスカが堂々の1位です。アラスカはどうでしょうの魅力が幅広く散りばめれられているので、是非見ていただきたいです。
2位のマレーシアはシカでした事件を初めとして、洞窟内での小競り合いがたまりません。3位のサイコロ5は個人的に相当なツボであるツバメとはかた号の迫力が高順位の要因です。是非、皆さんもこれらの作品を見ていただけると嬉しいです。
水曜どうでしょうは動画配信サービスでも見ることができます!
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