不妊治療を経て、我々夫婦は無事子どもを授かることをできました。結婚して半年が過ぎて、自分達が不妊症かも・・・と思い、通院を始めてから約9ヶ月の不妊治療でかかった費用の総額をまとめました。
現状の日本において不妊治療は基本健康保険対象外の自由診療のため、お金の問題は切っても切れないです。
これから不妊治療を受けようとされている方で、お金がどれくらいかかるか不安になっている方は是非参考にしていただければと思います。
目次
不妊治療の総額、ズバリいくらかかった?
我々夫婦は不妊治療クリニックとして、恵比寿にあるファティリティクリニック東京に通院しました。我々にとって、とても良いクリニックで結果的に妊娠に至ることもでき、とても満足しています。
そのファティリティクリニックに支払った金額の総額を発表します。
100万円の大台にも達そうかと言う金額です。正直なところ、家計的にお大きな負担でした。妊娠に至るまではいつ終わるか分からない不妊治療が、心理的にも金銭的にも大きな負担に感じられました。
不妊治療費を安く抑える方法
通常の医療費とは桁違いな治療費となるのが不妊治療です。そんな不妊治療費を安く抑える手段は2つ。1つ目は自治体からの助成金、2つ目は医療費控除です。
自治体からの助成金をいただけるのはかなり助かりました。不妊治療への自治体からの助成金制度については別記事にてまとめています。
不妊検査等助成の助成金はいくら?金額や仕組み・申請方法の解説
体外受精等の特定不妊治療費助成制度の助成金額や仕組み・申請方法の解説
また、不妊治療費用は医療費控除の対象となっています。年間で10万円を越える治療費が控除対象となり、確定信仰による所得税率に応じた還付金を受け取ることができます。
不妊治療費用の内訳
トータルでかかった916,502円の内訳をもう少し詳しく見ていきます。不妊治療では最初の1ヶ月に検査を行い、検査結果を元に具体的な治療に移ります。その治療にもSTEPがあります。
STEP1:タイミング法
STEP2:人工授精
STEP3:体外受精
STEP4:顕微授精
となります。
我々の治療方針は検査後にタイミング法を4回試みて上手くいかなかったので、STEP3の体外受精に移り、1回目の体外受精でめでたく妊娠に至りました。STEP2の人工授精を飛ばしたのは、検査結果から、我々の不妊原因は人工授精では除去できないという判断からです。
それぞれの費用の内訳を表にまとめました。
項目 | 費用 |
---|---|
不妊症検査 | 57,230円 |
タイミング法 | 37,622円 |
体外受精 | 744,860円 |
妊娠判定と妊娠後治療 | 72,390円 |
書類作成 | 4,400円 |
合計 | 916,502円 |
不妊検査でかかったお金
この金額は妻だけでなく夫の私の検査を含めての金額です。約1ヶ月をかけて不妊検査は行われます。不妊検査は一部が健康保険適用になる検査もあります。
健康保険対象が8,350円、保険対象外の自由診療が48,880円というのが内訳です。健康保険対象部分は3割負担なので、一部であっても費用面ではとても助かります。
タイミング法でかかったお金
こちらも一部が健康保険対象となっていて、その対象が6,040円です。自由診療部分は31,582円でした。
先述の通り、我々はタイミング法に4回挑戦したので、1回あたり約1万円を要したことになります。タイミング法で何故そんなにお金が?という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
タイミングを間違えないために、エコーによる卵胞の状態の確認や薬による排卵時期コントロールをするため、通院が必要になります。このタイミング法で上手くいかない時期が先が見えず、1番辛い時期に感じられましたした。
体外受精でかかったお金
タイミング法を4回試みても良い結果は得られず、不妊治療を開始して半年が経った時期に体外受精へ治療をステップアップさせました。
通常であればタイミング法と体外受精の間に人工授精の治療がありますが、検査結果から人工授精の有効性は引くそうとの判断から1つ飛ばしで体外受精に移行しました。
やはり、体外受精の治療費は桁違いに高いです。幸いにも我々は採卵1回、移植1回かつ通常の体外受精という考えうる最も安いパターンです。それでも約75万円の治療費。自治体からの助成がないと、なかなか治療に踏み切れない金額です。
妊娠判定と妊娠後にかかったお金
血液検査の結果で妊娠新判定を受けました。ただ、そこで終わりではなく妊娠確定後も薬を取り続けなければいけないのが不妊治療の辛いところです。
妊娠判定から妊婦検診を3回受けてクリニックを卒院するまでに合計で72,390円かかりました。大半が自然妊娠だと不要のお金なので、不妊治療は妊娠確定後もお金がかかることが改めて良く分かります。
妊娠確定後は妊婦検診的な位置づけで合計3回通院して、胎嚢や胎児の心拍の確認までを行い、そこで晴れて卒院でした。
その他の費用
助成金申請用にクリニックに書いてもらわなければいけない書類があります。一般不妊治療用の助成金と特定不妊治療用の助成金の書類が必要なので2通分で4,400円かかりました。
不妊治療にかかるお金のまとめ
以上が、我々の不妊治療にかかるお金のまとめです。改めて振り返ると、治療費が100万円近い高額だったことを改めて感じます。治療中は先行きが見えず、いくらお金がかかるのか本当に不安でした。
お金の問題で不妊治療に踏み込めない夫婦も多いと想像できます。一部でも良いので保険適用になる範囲が広がれば、と思わずにはいられません。
不妊治療の経済的な負担を減らすためにも、医療費控除や自治体からの助成金などの制度はフル活用するようにしましょう。
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